職場での優しさは、キャリアの毒にもなる。~協調性について~

人の考え方、性格

協調性とは、空気を読めるかどうか

「協調性」とは、ズバリ“どれだけ他人とうまくやれるか”を示すパラメータ。
心理学的には、思いやり・共感性・寛容さ・他者への信頼・利他性といった要素が含まれてる。
協調性が高い人は、職場でも友人関係でも「あの人といると空気が和らぐ」タイプ。

人の第一印象を判断するときも、この「協調性」にだいぶ頼っている。

チームの潤滑油、でも給料は据え置き?

協調性は、チームワークや人間関係の円滑化に寄与する重要な性格特性。
しかし、他の因子と比較しても、賃金や昇進といった直接的な成功指標との関連性は低い

実はこれには補足があり、協調性が仕事の成功に与える影響は、文化によって異なる
日本では、協調性が高い人ほど所得が高い傾向がある。
アメリカでは、協調性が高い人ほど所得が低い傾向がある。
日本は集団主義でアメリカは個人主義だからだろう。
出る杭は打たれるのか出ない杭は埋もれるのか・・・

人は一人では生きていけない

「社会的なつながりに対して人間は幸せを感じるか?
これは、科学的にも人類史的にもガチでYes
協調性が高い人は、社会的なつながりが良好で健康・幸福である可能性が高い

協調性はうつの予防因子ともされる(Kotov et al., 2010)。
「孤独は喫煙並みに体に悪い」という有名研究(Holt-Lunstad et al., 2015)もある。
ストレスランキングで“人間関係”はいつも上位だもん。

「Yesマン」じゃ稼げない、「Noマン」でも嫌われる

協調性の“ちょうどいい”ってどこ?

✔️ イエスもノーも言える
“YESマン指数”=YES 7:NO 3 が黄金比
✔️ 配慮しつつ、言うべきことは言える
のび太くん型とジャイアン型の間。多分、しずかちゃんスタイル
✔️ 優しさと主張が共存している
任せっきりはモテない。「ごはん何でもいいよ~」はやめて!


ビジネスでは、ちゃんと意見を出して、相手も尊重できる人が、“必要枠”

協調性の鍛え方:いい人やめて、“使える人”になる

  • 「Iメッセージ」で伝える
    ❌:「あなたの案は分かりづらい」
    ⭕:「私はもう少しこういう流れだと、分かりやすいと感じました
    主語を自分にして、相手を責めずに意見を伝える
  • 「Yes, and」法で衝突を避ける
    ❌:「いや、それは違う」
    ⭕:「それも一理あります! さらにこういう視点を加えると、もっと良くなると思います」
    相手を否定せずに、自分の意見を反映させる

空気を読むな。空気を“育てろ”。

協調性とは、「合わせる力」ではなく「場をつくる力」なのかもしれない

人の考え方、性格
この記事を書いた人
エセネカ

読書と貯金が好きなみみっちい人間です。
「本を読んでも現実は変わらない」
「節約しても人生は楽しくない」
ごもっとも。でも、だからこそ面白いと思うんです。
無駄に見えることほど、人を救ったりしますから。
読書はゼロリスクで人の深みに触れる数少ない手段。(あと、頭が良くなった気になれます)
このブログでは、
・ちょっとためになる読書の話を(仕事の話も)
・お金と感情のすれ違いを
コーヒー1杯ぶんくらいのテンションで語ってます。
正直、読んでも人生は変わりません。
でも「変わってもいいかな」と思えるくらいには、効くかもしれません。
最近は犬派。

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