誠実性とは、ただの「まじめ」じゃない
誠実性――聞くと、なんとなく「まじめで堅い人」が思い浮かぶかもしれないが、実はこれはビジネス・学業・長寿まで、あなたの人生の全体に深く関わる性格特性である。
そもそも誠実性とは、計画性、責任感、自己管理、目標達成のための粘り強さを意味する。心理学のビッグファイブ理論においては、この誠実性が他のどの要素よりも仕事や生活における成功と深い関連性を持っていると証明されている。
要するに、誠実性が高い人は「やるべきことをきちんとやる」人。普通、こういう人は一歩引いて見ると「地味に感じる」と思いがちですが、実はこの地味さこそが、成功への最短ルートなのだ。
「コツコツまじめに働く」が仕事の成功法則!?
誠実性が高い人は、しっかりと計画を立て、それを粘り強く実行し続ける力を持っている。
つまり、目の前の誘惑に負けることなく、長期的な目標に向けて努力を続ける能力が高い。
そして、これがビジネスにおいて最も大事な要素。成功するためには「一発逆転」よりも、「計画通り着実に進める」ことが求められるシーンが多いので、誠実性が高い人は必然的に成功しやすいと言えるわけ。たとえば、あなたが面接官だった時、衝動的で、軽率で、書類に不備があって、さらに遅刻してくる人は採用しないはず。
「ちゃんとやるべきことをやる」
これほど、他者から信頼できる要素も珍しいのでは?
信頼からチャンスもたくさん巡ってくる!
誠実性が高いほど、求めるハードルが高い
とはいえ、誠実性が高すぎると、ちょっとしたトラブルに繋がることも。
結局、「すぎるは足りない」って言葉がある通り、何事もバランスが大事。
- 完璧主義になる
計画的に物事が進まないとストレス。
基準自体が高くなりがち。 - 柔軟性の欠如
融通が利かない。
突発的な変更が苦手。臨機応変は無理。 - 自分に厳しく、他人に厳しい
どこまでやっても足りない感覚。結果自信を無くすことも。
きっちりやる分、他人のルーズさが気にかかる。
「まじめな人ほど損をする」ってあながちある話・・・
誠実性が低すぎると・・・
夏休みの宿題が終わらない・・・以上。
ではなくて、実は強みもある。
- 行動力がある(後先考えないからね!)
- アドリブに強い(想定外なのは想定内だよ)
- アイデアがわきやすい(ルール?破るためにあるんでしょそんなの)
誠実性は“パフォーマンスの裏ボス”だった【科学的根拠】
心理学・行動経済学の世界では、誠実性の高さ=成功率の高さというのは、もはや定説。
心理学の研究では、誠実性が高い人は学業成績・仕事の成功率が高いことが多数報告されてる。
たとえば:
- 2000年代の大規模メタ分析(Barrick & Mount, 1991 など)では、
**「誠実性の高さは、職種を問わずパフォーマンスと正の相関がある」**と明らかに。 - 学業面では、IQよりも誠実性(特に計画性や粘り強さ)の方が、
**「成績を左右する指標になりやすい」**という結果も(Duckworth & Seligman, 2005)。
つまり、
“頭の良さよりも、誠実性の高さ”が成功をつかむカギ。
誠実性の“鍛え方”ってあるの?
曰く、「誠実性は半分くらいは生まれつき。でも残り半分は環境と努力で伸ばせる」と言われている。(Bouchard et al., 1990, Jang et al., 1996)
↓簡単な鍛え方テクニック3選(鍛え方だけのブログ記事つくりたい・・・)
- アカウンタビリティパートナー:誰かと約束して達成を報告しあう
監視社会って愛だったんだね、やんなきゃ気まずい・・・ - マイクロゴール設定:小さな目標を設定して、成功体験を積む
今日は本を1ページ読めば目標達成!いや1文でもいいよ!いや1単語でも!! - 行動記録:日報、日記で行動を振り返る
客観視してみると?そういえば、酒で失敗したの6回目だ・・・
「他人との約束は守るのに、自分との約束を守れない?」(他人との約束を守れない人は知りません)
“自分を裏切らない自分”を作っていこう!
まとめ:誠実性の“ちょうどいい塩梅”とは?
ここまでを振り返ると、狙うべきラインは、
✔️ スケジュールを守れるが、予定変更もOK
✔️ 責任感はあるが、たまに「ま、いっか」も言える
✔️ 信頼されるが、自分もちゃんと甘やかせる
つまり、“まじめすぎず、ふざけすぎず、信頼できるけど人間味がある”くらいがちょうどいい。
・誠実性が高すぎると、完璧主義・融通の効かなさからくるストレス
・誠実性が低すぎると、信頼欠如・自己嫌悪からくるストレス
を抱えるかも。
「まじめさ」と「柔軟さ」の黄金比はおそらく7:3程度。
人生をうまく泳ぎ切るには、“カッチカチの堅物”でも“だらけた海藻”でもダメ。
ほどよく筋肉がついたラッコくらいが、ベストな誠実性かもしれない。
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